看護師として病院で働くか、クリニックで働くか迷った時、両者の違いを知ることで自分に向いている職場を選ぶことができます。
まず違う点として挙げられるのは、「環境の違い」です。クリニックに比べて病院は最先端の医療機器など設備が充実しているため、病院で働くためには医療機器についての知識も必要となります。クリニックでは難しい治療を行うことが多くないため、病院に比べると緊張感やストレスが少ない環境だといえるでしょう。また、スタッフの数やその職種も大きく異なり、医師や看護師の他に薬剤師や臨床検査技師などさまざまなスタッフが多くいる病院に対し、クリニックは医師と看護師という少ない人数の場合がほとんどです。
次に挙げられるのは、「仕事内容の違い」です。基本的な看護業務は同じですが、病院は病棟勤務が主であり、入院している患者の身体介護や薬の管理なども行います。クリニックは外来勤務が主となるため医師の診察や検査のサポートなどをするほか、医療機器の準備や片付け、物品の管理などの雑務も行わなくてはなりません。また、病院では夜勤があるのも大きな特徴です。
3つめに挙げるのは「待遇の違い」です。就いている役職や職場によって差はありますが、全体的に見るとクリニックよりも病院の方が給与は高めです。それには夜勤があることが関係しており、夜勤手当によって差が出るのです。それ以外にも、病院の方が人数も多く規模が大きいため、さまざまな手当や福利厚生などの制度が整っていることで、給与が高くなります。しかし、夜勤のないクリニックは身体への負担が軽く、先々の予定を立てやすいなど、生活と仕事の両立がしやすいメリットがあります。
これらの違いから、クリニックへの転職が本当に自分に合っているのかどうかをしっかりと見極めましょう。
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