病院とクリニックの違いとそれぞれの看護師の仕事内容

病院とクリニックでは、入院患者用のベッドの台数が大きく異なります。境目となる台数は、20台。入院患者用のベッドが20台以上用意されている場合は病院と扱われ、一方入院患者用のベッドが19台以下の場合はクリニックまたは診療所と扱われるのです。このほかにも、病院とクリニックでは異なる点が3点ほどあります。看護師として医療現場で働きたいと思った時には、自分が病院とクリニックのどちらで働きたいのか、明確な違いを理解してから職場を探すのがおすすめです。

まず1つは、働いているスタッフの人数です。医療現場の規模の大きさに合わせて医師や看護師の人数が異なり、病院の場合は最低でも医師が3名以上は必要であると定められています。クリニックの場合は入院施設がなくても良いとされているため、医師1人だけで開業することも可能なのです。入院患者の多い病院では夜勤が必須となることが多いですが、クリニックの看護師の場合は診療時間が終了したらいつも決まった時間に退勤できる場合が少なくありません。

そして2つ目の違いは、医療現場としての役割。病院では難病または重症患者の対応を行うことが多いですが、クリニックの場合は軽度の症状の患者と接します。このことから、3つ目の違いとして診療費用として支払われる料金も病院とクリニックでは同額ではありません。2006年以降に診療報酬の改定が行われてから、病院を受診する際にはクリニックからの紹介状を持参していなければ、初診料に加えて特別料金を請求されてしまうことになっています。